ナポレオン

歴史家は私の裡に野心を、それも多くの野心を見いだすであろう。しかしそれはおそらくかつて存在した最も偉大な野心、最も高い野心なのである。すなわち、理性の帝国を建設し、ついにそれを圧しも圧されもせぬものにしようとの野心、そして人間のあらゆる機能の十全な行使、全的な享受を可能ならしめたいとの野心なのである

ナポレオン

軍事計画を立てる時の私以上に小胆な人間はいないだろう。私はその場合に起りかねないあらゆる危険、あらゆる災禍を誇張して考え、全く苦しい動揺の状態にあるのだ。だがそれは私が側近の者たちの前にひどく朗らかな顔をして現われるのを妨げない。私はお産をする娘のようなものなのだ。そして決心がつくと、すべてを忘れ、どうしたらその決心を成功させることができるかということ以外は考えない