一度起こった事はもはや絶対に変更されないということは、実に恐ろしいことであって、これがいつも人間生活の悲劇的背景となっているのである
本当の意味の理想主義は、明らかに、われわれが現実からすっかり遠ざかって、自分の夢想の世界にとじこもることで現実をごまかしたり、あるいはわざと現実を無視したりすることにあるのではなく、むしろ普通に行われているよりも一層深く世界を把握し、そしてこれを自分自身の内部において克服する点にある
人生はそもそも「享楽」すべきものではなく、必ず実を結ぶように営もうと心掛けねばならぬ
幸福を得るなは、あらゆる人間の性質の中で、勇気が最も必要である
自分自身をある程度容赦なく扱うこと、つまり、おまえの好むと否とにかかわらず、おまえはしなければならぬ、あと自分自身に向って言い得るということが、真の生活にはまさに必要である
永続的状態としての厭世主義は、たいていの場合、ただ破れた哲学の外套にすぎず、その破れ目からは、人間の虚栄心が顔をのぞかせている。
虚栄心はだいたい、自己の価値にたいする判断の不確実さから生ずるもので、たえず他人の確認を必要とする