一切を抱くもの、
一切を支えるもの、
それはお前をも、私をも、自分自身をも、
抱き、且つ支えているではないか。
いかなる土地も戦場であることは、誰もが知っていることだ。
男としてうまれた以上、どこであろうと、しっかりと足を踏ん張るものだ
小さな山の頂へ、ドッカと胡座をかいてしまうようなことになっては、もう人間もお仕舞である。進歩も発展も何も彼もなくなる
この大地からこそ私の歓びは湧きでるのだ、
この太陽こそ私の悩みを照らすのだ。
破れ、おお、心よ、破れ、いっさいの束縛を、
おお、今日、生の悲願を成就せよ、
波が あとからあとから湧き起こるように
打て、打て、打撃の雨を降らせよ!
生命が忘我の歓びに立ち上がるとき、
闇 なにするものぞ、岩 なにするものぞ!
憧憬の潮が うねり 高まるとき、
この世に なんの恐怖があろう!
太陽はわれわれの内にあります。何ものもそれを消すことはできません。
一貫してかわらないものは、自分自身の魂の根源である。樹木でいえば、年齢を刻んでかわらぬ“芯”の存在といえよう。
われわれの頭上たかく青空に影を没しながら、雲雀が声はりあげて歌うとき、
そびえ立つ檜の梢に、
鷲が翼をひろげて舞うのをみるとき、
また平原や湖水の上を
鶴が故郷を慕って翔ってゆくとき、
人の感情が空たかく、遥かの方へ憧れてゆくのは、
誰しも生まれながらに持っている本性ではないか。
何によって地水火風のいずれにも打勝てるのですか、
それは胸の中から湧き出て、この世界を
心臓の中にたぐり収める諧調の力ではないか。